2023年03月11日
「江戸の裁判」は途中から読み始めるのがおすすめ
数年前に中日新聞に紹介されて、勢い込んで購入したものの
最初の章の候文(そうろうぶん)に困惑し、投げ出して
そのままだったのを、もったいないと引っ張り出したのが
地元の奥三河のドタバタの記録を丹念に書かれた
江戸の裁判 花祭りの里天保騒動記「議定論日記」だ

今回の挑戦は面倒な候文は省略して次の解説の部分からにしたが、これが面白かった
奥三河、東栄町の農民と商人の諍いの顛末が詳しく書かれているのだが
自分と同様に購入したものの、途中で挫折した人もいるようなので
まずは途中から読み始めることをおすすめする
この裁判ごとの発端は、江戸時代の東栄町の農民は
楮、柿、莨(たばこ)を商人に売って現金化するのだが
その売買に関して何人かの商人同士が
商人にとって都合の良い約束事を決めて(議定書)
それを回しているうちに何故かバレてしまって、怒った農民が集まって
行動を起こしたのだった
商人の「締め買い締め売り」が江戸時代には禁止されていたようだし
農民が集まって一緒に行動を起こすことも禁止されていたようだ
だが江戸時代にも訴訟のシステムがあったようで
段取りを追っていけばそれなりの裁判のようなものはできたようだ
こうした裁判のシステムとか江戸時代の社会の様子がとても面白い
赤坂に幕府の出先機関があって、最初はここで農民と商人の民事裁判
みたいなことが行われた(この時代は歩いていったのだろうが大変だなと思う)
それがまとまらなかったので結局江戸まで出かけて
最高裁みたいなところで結審を求めることになった
ところが(現代でもそうだが)を裁判の手続きとか裁判所に提出する書類などは
素人が作成するのは難しい
江戸時代ではお白州のある場所の近くに、宿屋があって日本国中の訴訟に関わる人が泊まった
そこの宿屋の人が今でいう弁護士みたいな役割を代わりに行い
お白州に提出する書類とかをまとめたりしたそうだ
(その中には有名な人物がいたようで、現在でも有名な弁護士の存在と被る)
この本の面白いのは、実はことの顛末ではなくて、こうした雑学的な部分だ
東栄町と言えば花祭りだが、一部の部落の花祭りでは神仏習合のそれから
神道の祭りに変わったとも書かれている
(一気読みするといい加減な記憶になって自信がないが
これは江戸時代ではなくて明治だったかな)
記憶に残っているのは、裁判というもののこうした行政訴訟は
お白州は、なるべく和解とか示談が薦められたようだ
だがお白州で武士がそれを匂わせると農民は不満な表情を見せる
すると無礼者!と農民はしっかり怒られてしまう
江戸時代は士農工商の世界で、武士はプライばかり高くて
困ったものだとつい農民側に肩入れしてしまった
これらの情報を得た上で前半の候文(日記の部分)を読んでいけば
時系列に沿っているので面白いだろうが
残念ながらそれをする気力も馬力もないので、これで読んだことにしよう
(少し悔しいが)
最初の章の候文(そうろうぶん)に困惑し、投げ出して
そのままだったのを、もったいないと引っ張り出したのが
地元の奥三河のドタバタの記録を丹念に書かれた
江戸の裁判 花祭りの里天保騒動記「議定論日記」だ

今回の挑戦は面倒な候文は省略して次の解説の部分からにしたが、これが面白かった
奥三河、東栄町の農民と商人の諍いの顛末が詳しく書かれているのだが
自分と同様に購入したものの、途中で挫折した人もいるようなので
まずは途中から読み始めることをおすすめする
この裁判ごとの発端は、江戸時代の東栄町の農民は
楮、柿、莨(たばこ)を商人に売って現金化するのだが
その売買に関して何人かの商人同士が
商人にとって都合の良い約束事を決めて(議定書)
それを回しているうちに何故かバレてしまって、怒った農民が集まって
行動を起こしたのだった
商人の「締め買い締め売り」が江戸時代には禁止されていたようだし
農民が集まって一緒に行動を起こすことも禁止されていたようだ
だが江戸時代にも訴訟のシステムがあったようで
段取りを追っていけばそれなりの裁判のようなものはできたようだ
こうした裁判のシステムとか江戸時代の社会の様子がとても面白い
赤坂に幕府の出先機関があって、最初はここで農民と商人の民事裁判
みたいなことが行われた(この時代は歩いていったのだろうが大変だなと思う)
それがまとまらなかったので結局江戸まで出かけて
最高裁みたいなところで結審を求めることになった
ところが(現代でもそうだが)を裁判の手続きとか裁判所に提出する書類などは
素人が作成するのは難しい
江戸時代ではお白州のある場所の近くに、宿屋があって日本国中の訴訟に関わる人が泊まった
そこの宿屋の人が今でいう弁護士みたいな役割を代わりに行い
お白州に提出する書類とかをまとめたりしたそうだ
(その中には有名な人物がいたようで、現在でも有名な弁護士の存在と被る)
この本の面白いのは、実はことの顛末ではなくて、こうした雑学的な部分だ
東栄町と言えば花祭りだが、一部の部落の花祭りでは神仏習合のそれから
神道の祭りに変わったとも書かれている
(一気読みするといい加減な記憶になって自信がないが
これは江戸時代ではなくて明治だったかな)
記憶に残っているのは、裁判というもののこうした行政訴訟は
お白州は、なるべく和解とか示談が薦められたようだ
だがお白州で武士がそれを匂わせると農民は不満な表情を見せる
すると無礼者!と農民はしっかり怒られてしまう
江戸時代は士農工商の世界で、武士はプライばかり高くて
困ったものだとつい農民側に肩入れしてしまった
これらの情報を得た上で前半の候文(日記の部分)を読んでいけば
時系列に沿っているので面白いだろうが
残念ながらそれをする気力も馬力もないので、これで読んだことにしよう
(少し悔しいが)
Posted by パパパ at 09:16│Comments(0)
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